ここ数年凄く違和感があることがある。
総理大臣様が、「緊張感をもって取り組んでいく」「注視していく」みたいに発言することだ。
「〇〇していく」という言い回しは、政治家の影響か知らないが、前職のパワポ資料でもよく見かけた。「していく」は蛇足だ。「取り組む」「注視する」でいい。
そして、それと同じくらい蛇足感があるのが、"今すぐ"ボタンだ。
"今すぐ"ボタンとは私が勝手に付けた名前で、ネット空間で何かを進行するときに出てくるボタンのことだ。
たとえば、こんな感じのボタン↓
この「今すぐ」という言葉は、最近やたらと見かけるようになった気がする。
他にも↓いろんな場面で出てくる↓
仕事の局面でも出てくるのだ↓
ビデオ会議の場合の「今すぐ」は、まだいい。
だが、何かをダウンロードしたり、購入したり、次のページに進んだり、画面を開くときにも「今すぐ」「今すぐ」「今すぐ」。示し合わせたかのように、皆して「今すぐ」。
そんなに急いでない。
"今すぐ"が付いてなくても、「購入する」「確認する」「ダウンロードする」だけで十分。蛇足でしかない。
にもかかわらず「今すぐ」と言われると、軽く脅迫されてるような、追いかけられてるような、あるいは「そこまでしてこのボタンを押して欲しいの？」みたいに感じてしまう。
また、「今すぐ無料クーポンをゲットする」みたいな時、ボタンを推し進めてもなかなかクーポンに辿り着かず、余計にイライラさせられることだってあるのだ。
サイトの作成側は"今すぐ"を付けることで、少しでも押下する人が増えると思ってるのだろうか？それとも私がノンビリしてるだけで、皆せわしくなく生きてるのかな？
もし"今すぐ"が付いてないボタンがあるとすれば、「やめる」ときくらいか。「今すぐやめる」は見たこと無い気がする。
なんでもかんでも"今すぐ"を付けるのは、それこそ「今すぐやめる」ほうがいいと思うんだけどなあ。
