航空機や空港でトラブルがあったとき、ニュース解説やネットコメントで出現する「航空評論家」という人たちがいる。
大学教授とか、元機長がコメンテーターとして出演する場合は特に気にならないのだが、肩書がただ「航空評論家」だけだと、すごく違和感がある。
航空業界とは、「評論家」が成り立つほどの裾野があるのだろうか?航空評論家は普段何しているんだろうか?そもそも何を評論しているのか?雑誌(そんな雑誌あるの?)とかに寄稿しているのかな?それとも航空業界にコンサルの仕事でもあるのか?
戦争が起こった時も同様に「軍事評論家」というのが出現するが、こちらは「航空評論家」よりは裾野が広そうである。しかし、例えば自衛隊がこのような軍事評論家にコンサルを依頼するようなことは無さそうに思う。JALとかANAが航空評論家にコンサルを依頼するのはもっとなさそうな気がする。まあ、私の見識が狭いだけかもしれないけど。
一般人からすると、「評論家」というからには職業の一つであるという印象を受ける。テレビがコメンテーターに箔をつけるために勝手に「評論家」と呼んでいるのならいざ知らず、自ら名乗るのであればそれだけで食べていけるほどの稼ぎを得てほしいものだ。
そうでないなら単に「航空マニア」でいいではないか。どうしても評論家を名乗りたいなら、「兼業航空評論家」はいかがだろうか。