capemisakinosakitaro’s blog

仕事を辞めました!

本の運命

最近、本を読むようになった。

今までは参考書や雑誌の類しか見なかったのだが、小説を読むようになった。図書館で手あたり次第借りてきて、本を読んでいる。

 

「本」というのは物理的に存在する物体だ。

手でページをめくりながら、読み進めていく。いま何ページ目を読んでいるかイチイチ意識しないが、話のどの辺りまで読んでいるのかは本の残りの厚さで、否が応でも分かる。面白くない話なら「まだこんなにあるのか」とうんざりするし、面白ければ「ああもう終わりか」というのが分かってしまう。

本というものは物理的に冊子になっている以上、話がそろそろ終わりに向かっていることが、本の残りの厚さからバレてしまう運命にあるのだ。

 

普通の話ならいざ知らず、展開で魅せる系のミステリーとかだと、この「本」というものの特性は、作者にとって非常に厄介な問題なのではなかろうか。プロの作家と言うのは、読者の物理的手がかり(=つまり、本の残りの厚さから終わることがバレる)も意識して書いているのだろうか。

 

”本の残りの厚さからバレてしまう問題”を逆手に取ったり、解決した本があれば、面白いかもしれない。

「まだたくさん残りページがあるのに、もうすぐ話が終わりそうだ」

「もう残りページがほとんどないのに、話が終わりそうもない」

そう読者に思わせておいて、実は…みたいな感じ。

駄作になりそうな気がしないでもないが、ハマればすごく面白そう。