ネットもニュースも次の自民党総裁の話で大盛り上がり。
さっそく定番の「次の自民党総裁になって欲しい人は誰か？」系の世論調査をメディアは垂れ流し。
あの人は説明が分かりやすいからとか、この人は若さに期待とか、インタビューされた街の人はのたまっている。個人的には若いから支持するなんて全く意味が分からない。若いという属性と、何をするかという政策は全く別でしょ？と思う。
そしてもっとも違和感あるのが、一般の街行く人々がなんやかんやで「誰それになって欲しい」と無邪気に答えてるところである。いや、ちょっと待て。そもそも自民党って与党だけど、政党支持率は20-30％くらいでしょうが。街行く人の3-5人に一人が支持してる程度なのである。適当にそこら辺の人捕まえて、「誰が自民党総裁になって欲しいですか？」なんて聞いたら、3～5人中2～4人くらいが「いや私自民党支持してないんで」と答えてもおかしくない。なのに、誰それはこうだから総裁になって欲しいなんて口を揃えて答えるのはおかしくないか？ メディアは答えた人だけをピックアップして放送してるのか？ それとも、政治になんか大した興味も関心もないけど、社会人としてちょっとは知ったかぶりしないとカッコつかないぐらいの思考で、メディアの誘導尋問にハマって何となくのイメージで適当に知ってる自民党の政治家を挙げてる（または選択肢の中から選んでる）だけなのか？そもそも自分が自民党支持者じゃないことも忘れて……。あるいは、自民党には没落してほしいからこそヘボそうな候補者を選んで内部崩壊を願っているのだろうか？でもそれだったら選んだ理由を「次の選挙で自民党を大敗させてくれそうだから」と答えてほしいもんだ。
世論調査っていったい何を調査してんだろうね。私は真実は「大半の人は政治には大して興味がない」だと思っている。だけど大人としての世間体ってもんがあるから、何となく雰囲気で答えてるんだと思う。まあ、でもそんなもんだよね。別にそのことが悪いとはあまり思わないけど、いま世界の全てが自民党総裁選みたいになってるメディアには違和感だな。
