capemisakinosakitaro’s blog

仕事を辞めました!

耳かき専門店はあるのに、鼻ほじり専門店は無い

耳かき専門店というものがあるらしい。

耳垢を除去するサービスをしてくれる店のことだ。

「耳かき屋」とか「耳エステ」とも呼ばれているらしい。

古くからある耳かきのイメージと言えば、女性の膝の上に頭を載せてやってもらう極上の贅沢というものだ。耳かき専門店では膝の上ではなくリクライニングシートらしいから、いやらしい店ではないようだ。

 

耳かきは、スプーン状の器具などを耳の穴に突っ込んで耳垢を掻き出す行為だ。穴に何かを突っ込んで掻き出すときにピッタリくる言葉として「ほじる」があるにも関わらず、耳かきは「耳ほじり」とは呼ばれない。

いっぽう鼻に指や棒などを突っ込んで詰まっているものを掻き出す行為は「鼻ほじり」と呼ばれている。「鼻かき」とは言わない。

 

「ほじる」と言う言葉には、聞かなくてもいいことを細かく聞いたり、重箱の隅をつつくような、マイナスのイメージがある。耳の穴をほじくる行為が「耳ほじり」と呼ばれないのは、鼻クソよりは耳クソの方がマシだからかもしれない。

もし他人の耳クソか鼻クソのどちらかを触らなければならないとする。100人中100人が耳クソを選ぶだろう。また逆に、もし自分の鼻クソと耳クソで、他人に見られて恥ずかしいのはどちらか。大多数の人が鼻クソだろう。少なくとも私はそうだ。

つまり何が言いたいかというと、「耳かき」には「かく」という言葉が使われるように、耳クソは鼻クソほどマイナスイメージがない。恥ずかしくない。そして鼻クソは一線を越えて(「かく(掻く)」という言葉の許容する範囲を超えて)マイナスイメージがある。ゆえに「ほじる」が使われる。

「かく」ことは他人にやってもらってもまだ恥ずかしさに耐えられるが、「ほじる」までやってもらうのは許容できない。耳は「かく」ものだから耳かき専門店が成立する。そして、鼻は「ほじる」ものだから鼻ほじり専門店がないのである。

 

ちなみに私は耳かきされるのは恥ずかしいので、たぶんいく事はないと思う。

 

(単なる言葉遊びでした)