十余年の封印を解くと、そこは異世界へと繋がっていた……
今の埼玉のアパートに住み始めて十余年……。とうとうこの部屋を出る時が来た。引っ越し先は関西の某県の田舎町である。
長年連れ添った冷蔵庫と洗濯機とは、ここでお別れすることにした。冷蔵庫はデカいだけでいつもスカスカだし電気代も結構食う。連れて行っても引っ越し代が高くつくなら、新品を買う方がいいと判断。また、洗濯機は引っ越しを悟ったかのように先々月末に寿命を迎え、これも買い替えが必要であった。てことで、ゴミとして捨てるのだが、捨てるにも二つで18000円もかかるようである。内訳はリサイクル券(廃棄券)の購入が約3000円+4000円。回収業者を呼ぶ費用が11000円だ。
主要な電化製品で唯一連れて行くことにしたのが、電子レンジ。大きくないし、これなら持っていける。だが、レンジの側面の表示を見て、昔学校で習った記憶がふと蘇った。↓

「50ヘルツ専用だと!?」
あ、そういえば、東日本が50ヘルツ、西日本が60ヘルツじゃなかったっけ……?
てことは、このレンジ、西日本だと使えないってこと??
調べてみると、やはり西日本ではこのレンジは使えない……。ぐぬぬ。同じ日本なのになぜ二つも周波数が。そーいや蛍も西日本と東日本で点滅時間が違うんだっけ? 関係あるのか知らんけど……。
まあ仕方ない。コイツも捨てて行こう……。
幸いレンジは粗大ごみで普通にタダで捨てることができそうだ。
それにしても、冷蔵庫に洗濯機にレンジ買わなきゃだな。引っ越し代もかかるし出費がかさむなあ……。
そんなわけで、引っ越しのための部屋の片づけをしつつ、とうとう十余年の封印を解くことに……。
なにせ今使っている洗濯機は、その場所から動かしたことが無いのだ。この十数年間、ただの一度も……。壁と洗濯機の隙間にモノを落としたこと数知れず……。また、その隙間に素早い動きで逃げ込む、みんな大好きゴ〇ブ〇ちゃんに向けてスプレーを噴射したことも星の数ほどあったっけ?
ああ、この洗濯機を退かしたら、裏側はいったいどうなってるんだろう……。見たこともないような虫のシガイが横たわってて、いつだか落としたハンカチはとんでもない色に変色してて、ひょっとしたらコインなんかも出てくるんだろうな。怖い、怖すぎる……。裏を見るのが怖い。現実を直視するのが怖い。ひょっとして突然変異で新種の生物が誕生してたりして……。(コインが落ちてるならせめて500円玉でお願いします)
だけど、このままにしておくわけにもいかない。ここは勇気を振り絞ろう。
ごくり(ツバを飲み込む音)……。
さあ退かすぞ……。やるぞ。出来る。勇気を出すんだ。さあ退かすぞ!
どうだっ!?
「っ!!!!!!」
ヤバい。なんだこれ……。
だめだ。これはだめだ。
こんなのブログに載せたら一気に読者がゼロになる。
せめてこの黒いモノとかヌルっとしたものを取り除いて、少しキレイにしてからにしよう……。
ふう。とりあえずこれでいいだろう。これで少しは見れるくらいにはなった。
でも、この先はホント自己責任でお願いします読者の皆様。
苦情はいっさい受け付けません。
何を見てもゴハンが美味しく食べられる人だけ見てください。
それでは……。
十余年の封印を解いた画像がコレです!!!!
↓

え? 思ってたほどじゃ全然なかった?
まあ、ちょっと掃除したからね。
ちなみに丸い黒穴は排水溝なんですが、真っ黒になってます。まるで異世界へつながってるようですね。そして、黒穴の隣が渦巻きみたいになってるんですが、見事に床が腐ってて、地下が見えてました。
もうこの一角の床板は完全に張替ですね。これって借主が原状回復費払わなきゃならないんでしょうか? 耐用年数はとっくに過ぎてそうだけど、いったい退去費用いくらになるんだよ。引っ越し貧乏になりそう。おーこわ……。
でも、これで終わりじゃないんです。
洗濯機で終わりじゃないんです。
まだ冷蔵庫を退かさないといけないんですよ。
怖いですマジで。
冷蔵庫の裏も、原状回復費用もまさに異世界レベルになったりして。