スターのつけにくい話
毎朝のサイクリングでの出来事。
パトカーと警察のバイクが道の上に止まっていた。
道の側溝には一台の自転車が止めてあった。
その側溝の横は林になっていて、とある木立の一角が戦国時代の本陣のようにブルーシートの幕で囲まれていた。
幕の入り口あたりに警官が二人立っているのが見えた。
幕の下の隙間からは、靴下を履いた足が見えていた。靴は履いていなかった。
それは少女の足に見えた。たぶん中学生くらいの。
足は立ったままで動かない。
そして幕の内側にある大きな木には、ヒモ(というか縄)が巻き付けられ、下に向かって垂れていた。私にはそれ以上のことは分からなかった。
二日後、同じ場所を走った。
ブルーシートは撤去され、ヒモはもうなかった。
花が供えられてるといやだなと思ったが、そこには何もなかった。
あのヒモは何だったんだろう。少女が巻き付けたんだろうか。それとも少女はただの第一発見者で、あのブルーシートの奥には他に誰かいたんだろうか。
あるいは、あのヒモは警察がブルーシートを引っかけるためのものだったのだろうか。でもそれなら何が起こった? 少女が変質者にでも襲われたのだろうか。
どう転んでも、暗い話にしかならない。
唯一救いがあるとしたら、たぶん誰も死んでない。昨日同じ場所を走ったが、やっぱり花は供えられていなかったから。
今回はシリアスな話をしてしまった。ちゃんと読んだ人はきっとスターをつけづらいだろうな。