食品ロス削減すべきなのは、もっともなことと思っている。
だが、客に「てまえどり」させるのは違う。
最近妙にみかけるようになった”てまえどり”ポップ↓
客は手前に古い商品が並んでることくらい基本的に分かっている。それでも気にする人は奥の新しい商品を取る。同じものなら新しいものの方が価値があるのは当然で、客のこの行動は道理にかなっている。てまえどりすることは、客には何のメリットもないのだ。
食品ロスを減らしたいなら、店舗側は発注数を調整するなり、陳列を工夫するなり、見切り品にするなりして努力すべきで、客の良心に期待するのは、違う。てまえどりを全面に押し出して食品ロス削減を訴えるのは、店側に本気度が足りない。私はそう思っている。
省庁もてまえどりとか言う前に、やれることが他にあるだろうに。
あと、パンで言うなら、大手食品メーカーのまともなパンなら、半額にすれば廃棄前にほぼ全て売り切れるはずである。それでも売れ残るなら半額以下にすれば何とかなるだろうし、それでも残るなら発注量とか立地とか店自体に問題があった場合と思われる。
(惣菜とかもそうだろう)
そう考えると、てまえどりというのは、食品ロス削減というスローガンに隠された店側の利益を大きくするための活動のようにも見えてくる。たとえ本音はそうだとしても、店側には利益を大きくするために他にやれることはたくさんあるはずだが。
だから、私はてまえどりポップを見たら、反抗心から買わないか後ろから取る。