私は仕事を辞めたのをきっかけに、最近英語を勉強しだした。
何につけても単語をたくさん知っているのが強いと思い、単語帳を買うことにした。
ブックオフに行って適当に物色してると、やたらと「語源で覚える」系の単語帳が多い。私が中学高校くらいの30年近く前には、こういうのはあまりなかった気がする。
とりあえず語源で覚える系の、安くて小さくて軽そうな単語帳を買って毎日少しずつ読んでいるのだが、この本がとにかくひどい。
例えば、
recess
↓
re→元に + cess→行く ⇒働いていない元の場所に行く
↓
休会、休み時間
↓
は?全然意味がつながらない。「元の場所に行く」はまだわかるが、「働いていない」はいったいどこから来たんだ?
indemnify
↓
in→反して+den→呪う+ify→動詞化⇒呪いを解いた状態にする
↓
保障する、賠償する
↓
「呪いを解いた状態にする」から「保障する」が飛躍しすぎ
こんな調子でずっと続く。
この本のキャッチコピーは「どんな単語も”分解”すれば楽々記憶!」だ。
いや、全然覚えられないし、むしろ??の方が多い。
英語や英会話の学習本は数あれど、最近思うのは「この著者は本当にきちんとしたバックグラウンドを持ってるのか?」である。書いてあることが本当に学問的に正しいのか誰もチェックしないまま無数の本が出版され、まさに無法状態ではないのか。
やはりここは基本に立ち返り、なるべく教科書で勉強しようと思う。
少なくとも本を買う前に著者プロフィールには目を通しておきたい。
英会話本の著者に多いと思うが、「ビジネスで英語やってました」とか「単身米国へ乗り込んで」みたいな経験から本を書いてそうなタイプは避けようと思った。